A:「時代の流れを見極める」視点
グローバル化や情報化が急速に進む現代においては、この視点を持ったアプローチは欠かせません。以下の4つのアプローチです。
- ① イマージョン教育により世界水準の英語力を!
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本校では、外国語を教科としてではなく一つのツールとし、幼い頃から外国語環境に浸し、教科学習と外国語学習を同時に行う「イマージョン教育」を実施します。具体的には、英語で算数や理科や図工などの教科の授業を行い、外国人講師やバイリンガルの日本人教師とのコミュニケーションを学校生活の中でより多く設けることで、外国語習得の環境を整えています。学校生活では英語を使う場を多く設け、教師は日常的に英語を話すように促しますが、強制はせず、子ども達は自由に日本語も使っています。
- ② フランス語の習得
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第二外国語として、多くの国や地域、国際連合の公用語として使われているフランス語を学びます。英語とも近しいことから、双方を同時に学ぶことは非常に効率的であると言われています。ネイティヴの教師による授業で、発音や文法なども楽しく習得しながら、世界の様々な異文化に触れ、国際的コミュニケーションの素地を養います。
- ③ 発信力(アウトプット力)の向上
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インプットした知識や技能は、そのままでは国際化社会で生かすことはできません。インプットしたものを生かして自己表現する、考えを発信する力、つまりアウトプットする力を重視し、日本語・英語・フランス語、どの言語においても身につけていきます。発信力はこれからの社会で最も求められている力です。
- ④ ICT教育
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ICTルームの222.8インチの電子黒板を用いた情報共有、一日中ドキュメンタリーが流れるLibraryのプロジェクター3台による巨大映像投影(ドキュメンタリー等の教育的動画)、一人一台のタブレットPCでシンキングツールや学習アプリを活用しての授業、英語で行うプログラミング教育など、本校のICT環境は学習意欲の喚起はもちろん、学びを広げることにつながっています。また、家庭でも英語教材で学習できるWebサイトや、英語やフランス語の本をデジタルで読めるアプリの活用も行っています。
B:「時代におどらされず、ぶれずに貫く」視点
どんな時代の変化があっても、子供が将来幸せな人生を歩むためには、変わらず必要なこと、学校で身につけさせたいことがあります。以下の3つのアプローチです。
- ⑤ 日本語力の向上
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国際人育成において外国語習得と並んで重要であり、すべての教科を学ぶベースともなるのが、母語の力です。本校は、日本語や日本の伝統・文化も尊重し、日本語の語彙力、表現力を高め、日本語を豊かに使うことのできる児童を育てます。そのため国語科指導の充実を図り、外国語習得に有効に働く国語力を身につけさせます。
- ⑥ 読書習慣の定着
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読書力は本校の目指す「言語能力の向上」につながります。また、読書は学力を支えるだけでなく、思考力・想像力・感性・表現力などの向上にもつながります。本校では、児童が意欲的にたくさんの本を読むよう、読書推進活動にも力を入れています。本校の子ども達は図書室が大好きで、積極的に読書(日本語・英語・フランス語)に取り組んでいます。
- ⑦ 心の教育
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本校は、キリスト教精神に基づいた価観と信念の涵養に努め、「誠実・敬愛・勤勉」がいつの時代にも人として最も大切にするべき姿であると考えています。本校は、様々な国の児童が在籍していますが、自分らしさも相手の「らしさ」も肯定的に受け止め、お互いに高め合っていけるよう、言語でのコミュニケーションだけでなく、“真の国際人”として豊かな心でコミュニケーションできる児童を、全職員で、全ての教育活動において育てていきます。